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季節通信の2018年発行分

第17号 2018年1月発行
・知っているかどうかで変わる、 土地の価値
(このページからご覧いただけます)

法定相続証明情報という制度について

 

第18号 2018年4月発行
不動産がいくらで売れるかは、 売り方によってちがいます

 

第19号 2018年7月発行
自分の不動産を高く買うのはだれなのか?

 

第20号 2018年10月発行
不動産屋さんに売却を頼む前に知っておきたいこと

自分の遺言の書き直し

寒中お見舞い申し上げます。一年の中でいちばんさむい時ですね。
みなさまいかがおすごしでしょうか。
わたしは、ついこの間、遺言を書き直しました。

 

前に書いた遺言と比べて『だれに何を相続させるのか』という結論は、ほぼ同じです。
「では、なぜ書き換えたのか?」
と思われる方もいるかもしれません。

わたしの遺言の目的

私が遺言をあらためた目的は、家族の負担を軽くすることです。
この目的を果たせるよう、変更した箇所があります。
それは、遺言の結論に至るまでの手続きの手段を記した部分です。

 

年末年始に実家などにお出かけになった方もいらっしゃると思います。
私は、毎年、静岡にある実家、愛知県の妻の実家にいきます。
実家という目的地までの行き方は、
大きく分けて『電車』『自家用車』『バス』の3つです。
この3つそれぞれが、さらにいくつかの種類にわかれます。

どの行きかたを選ぶかによって、体やお財布の負担はまちまちです。

 

遺言もこれと同じです。
『だれに相続させるのか』という結論(目的地)が同じでも、
どうやって結論にたどり着かせるのかによって、家族の負担を異にします。

相続手続きを見越した文章にする

相続手続支援センター横浜駅前をはじめて、ことしで8年になります。
この8年の中で
『遺言にこう書いておくと、残された家族はとても助かる。
こういう文章だと金融機関に手続を拒否されることもある。』など、
法律には書いていない、実際の手続きにつながるたくさんのことに触れました。

 

遺言を書いた方を亡くした相続人が遺言をもって相談にこられることもあります。
この遺言の作成を手伝った国家資格者が、相続手続を普段からしているかどうか、
この遺言の文章から、すぐにわかります。

 

法律的に正しくても、家族の手続が楽にならない内容になっていれば、
それは専門家として失格の遺言です。
先日、新しくした遺言のことを妻に話しました。

 

心のなかで
「それは助かる」
という妻の反応を少しは期待していました。
ところが、あれこれとアドバイスをもらうことに。。。
いやはや、遺言は奥がふかい。

空き家を相続した方のこと

『空き家の固定資産税を上げる』『空き家を売るときのルールを優遇』など、
世の中で空き家を少なくするための政策が増えています。
その一方で、私たちの依頼者で空き家を相続した方の内、
少なくない方が次のようなことをおっしゃっています。

 

「相続した古い家を放っておくと、家は痛むし、庭の草木は伸び放題になる。
近所の目もあるので、定期的に家に行って掃除をして、
風を通し、庭の草木の手入れをしている。手間はかかるし、移動の時間も負担になる。
電気や水道を使えるようにしているので、基本料金の支払いも馬鹿にはできない。

 

万が一、不審者に出入りされると困るし、
不始末や放火によって火災にでもなったらと思うと不安になる。
かといって、簡単には家を取り壊せない。家に想い入れもあるし、
解体には100万円単位のお金もかかる。更地にすると固定資産税が何倍にもなる。

 

家を壊した後に土地をどうするのかをきちんと決めてでもいなければ、
解体にふみきれない。悩ましいけれど、問題の解決を先送りにして、
固定資産税を払い続けて空き家のままにしている。」

空き家をどうするのか、方法は2つ

極論をいってしまえば、空き家をどうするか?の答えは、
売るか、所有して活用するかの2つしかありません。

 

所有して活用というのは、
『リフォームをして貸す』
『空き家を壊して、賃貸用の住宅を建てる』
などのことです。

 

とはいえ、どの方法がいいのか正しく判断するには、
『売る』『土地を活用する』
ということの経験を積んでいないとむずかしいかもしれません。

 

さらに、方法を選んだとしても、
そのあとにはさらに判断すべきことが待ち受けています。
たとえば、売ると決めた後の
『どの業者に売却の仲介を頼むか?』の判断などです。

 

実は、どの業者に売却を頼むかで、土地の売値が3割もちがうことだってあるんです。
原因のひとつは、
『法律で決まっている不動産屋さんの手数料の仕組みと、売主の利益、
この2つはある意味で相反している』ことです。

 

これを知らないまま不動産屋さんを選んでしまい、
安く土地を売られたことに後になって気づいても、とりかえしがつきません。

多くの方に伝えて生きたいこと

  • 相続した空き家をどうしたらいいのか。
    売る場合、どうしたら適正な価格で売ることができるのか。
  • 土地の活用には「売る」「賃貸住宅を建てる」「駐車場」以外の方法とは。
  • いくつもある「土地の活用の方法」の内、自分にあう方法の判断基準は?。
  • どの方法が相続税や固定資産税を減らせるのか。

このようなことを含めて、
当センターとして8年、司法書士として12年やってきたことを、
役に立つ形にしてお返しできればうれしいです。
今回は、紙面の関係でここまでですが、次回もう少し具体的にお伝えできる予定です。

追伸

「わからないことがある」「個別のアドバイスがほしい」

などとおっしゃる方は、お気軽にご相談ください。

相談は無料で行っています。

無料相談をご利用になり、信頼していただき、

結果として手続をおまかせいただければ幸いですが、

実際にはアドバイスだけで終わる方も多くいらっしゃいます。

当センターとしては、それでもかまわないと考えています。

「相続手続支援センター名古屋」という存在を知っていただくことが、

とても大事だと思うからです。

 

まずは、お問合せだけでもされてみてはいかがでしょうか。

と、いくら申しましても、「業者のいうことだから・・」と思われる方も

いるかもしれません。

それでも、相続手続支援センター名古屋の思いをお伝えしないよりも、

お伝えした方がいいと思い、書かせていただきました。

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