相続の当事者の図 (人物はすべて仮名です)
主人公 矢村良子さん
末っ子の春子さんの死
10年以上前のことです。
ずっと独身だった妹の小林春子さんに声をかけ、矢村良子さんは、
夫と母の栄子さんと暮らす自宅に妹の春子さんをよび、
4人で一つ屋根の下で暮らすことにしました。
他県にとついだ二女の竹田玲子さんと、
電話やEメールでお互いによくやりとりするものの、
会えるのは年に1回程度でした。
昨年、良子さんは、当時59歳の春子さんを、突然に亡くしました。
春子さんは、勤務先で昼食をとっている最中にくも膜下出血でたおれ、
そのままお亡くなりになりました。
まだまだ若い末っ子を亡くした良子さんは、妹の玲子さん、
母の栄子さんとともに深い悲しみにおそわれました。
春子さんの遺産
ある日、良子さんは母の栄子さんを連れて、当センターをたずねました。
当センターと一緒に資料を整理してみると、良子さんは、
全部で2億を優に超える遺産に驚きを隠せずにいらっしゃいました。
「きっと、コツコツ努力して、貯めてきた財産なのでしょう」
こう、良子さんはおっしゃっていました。
お母さまの栄子さんは、こうおっしゃいました。
「相続税がいくらかかるのか、とても心配だわ」
「自分が財産を受け取っても、自分の死後子供たちに渡る。
今の時点で娘たちに渡せるなら、渡したい」
税理士との相談
当センター、当センターのパートナーの税理士と一緒に、
良子さんと栄子さんはこれからのことを考えました。
結果、栄子さんは相続放棄し、
良子さんと玲子さんが相続人になるという考えにいたりました。
亡春子さんの遺産を母の栄子さんが相続すると、相続税は7,500万です。
さらに、栄子さんが他界されると(2次相続)、このときにも、
相続税を良子さん姉妹は払うことになります。
今回、栄子さんが相続放棄されると、2次相続時の相続税が0円になり、
節税額は2,000万を超えそうでした。
良子さんと玲子さんの遺産分けの話し合い
良子さんと妹の玲子さんは、多額の財産の相続に、戸惑っていました。
お二人で譲り合いをされて、なかなかご遺産分けを決められません。
良子さん夫婦には、お子さまがいらっしゃいません。良子さんは
「自分が相続してもいずれは、甥っ子たちに渡ることになるので、
自分は少なくて良い」
とおっしゃれば、玲子さんは、次のように返します。
「姉さん夫婦が、おかあさんや春子と同居してくれていることの
感謝の気持ちとして、姉さんが多く」
堂々巡りの話合いのうえ、
良子さんは玲子さんとで半々になるように分割なさいました。
「末っ子の春子は家族にとって『天使のような子』でした。
あの子がせっかく遺してくれた財産ですから、大切に使いたい」
良子さんは何度もこう口になさっていました。
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