加藤郁子さんは、20年以上前から、文雄さんと二人暮らしをしていました。
はたから見ると、いたって普通の夫婦のようなこの二人、
実は戸籍の上では婚姻関係にありません。いわゆる、『内縁関係』です。
文雄さんには、戸籍上、妻がいました。
もう何十年も前から夫婦関係は破綻していましたが、
事情があって離婚はしていませんでした。
5年ほど前、郁子さんは、文雄さんから遺言書を渡されました。
『俺が死んだら、家土地はお前が相続できるように遺言書を書いておいた。
相続でお前に苦労させることはないから心配するな。』
そんな文雄さんが亡くなり、郁子さんは、はじめてその遺言書を開きました。
遺言書にはこう書かれていました。
『全財産の2分の1を郁子に、残りの2分の1を〇〇(戸籍上の妻)に相続させる。
具体的な分け方については、二人で協議すること。』
(え??わたしが、文雄さんの妻と遺産分けの話し合いをするの??)
郁子さんは目が点!
途方に暮れた郁子さんは、知人の紹介で当センターを訪れ、
相続手続き全般を当センターに任せることにしました。
とはいえ、具体的な遺産分けの話し合いについては、
当人同士で行わないといけません。
内縁の妻(郁子さん)と戸籍上の妻では、
どう考えても、穏やかな話し合いができるはずがありません。
案の定、遺産分けの話に入る以前に、女のバトル勃発です。
郁子さんは、遺産分けが決まるまでに、半年以上の時間を費やしてしまいました。
確かに郁子さんは、
文雄さんが生前言っていたように、家土地を相続することができました。
しかしその道のりは、郁子さんにとって、まさにいばらの道でした。
せっかく文雄さんが遺してくれた遺言書でしたが、
『郁子さんに苦労させたくない』
という文雄さんの思いは、かなわなかったことになります。
相続手続きが終わり、郁子さんは悔しそうにこうこぼしました。
『文雄さんが遺言書に、
“家土地を私(郁子さん)に相続させる”
って書いてくれていればこんな苦労はしなかったのに。』
遺言書を遺す際には、
「実際に相続が起こったときに、遺された人が苦労せず相続手続きができるかどうか」
ということを、注意しないといけませんね。
「わからないことがある」「個別のアドバイスがほしい」 などとおっしゃる方は、お気軽にご相談ください。 相談は無料で行っています。 |
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結果として手続をおまかせいただければ幸いですが、
実際にはアドバイスだけで終わる方も多くいらっしゃいます。
当センターとしては、それでもかまわないと考えています。
「相続手続支援センター名古屋」という存在を知っていただくことが、
とても大事だと思うからです。
まずは、お問合せだけでもされてみてはいかがでしょうか。
と、いくら申しましても、「業者のいうことだから・・」と思われる方も
いるかもしれません。
それでも、相続手続支援センター名古屋の思いをお伝えしないよりも、
お伝えした方がいいと思い、書かせていただきました。