相続手続はまず戸籍を取得することから始まります

相続手続に必ず必要な戸籍ですが、必要書類というだけではなく、
戸籍は家族の歴史や人間模様、時代背景が読み取れるのです。

私の担当している仕事の中に、相続人調査というものがあります。
これは相続手続を依頼いただくと一番最初に行うことでもあります。
お亡くなりになられた方(被相続人といいます)の相続人が
誰なのかを調査するのです。

被相続人が親の場合は、親の出生から死亡までの
連続した戸籍と、子供たちの戸籍が必要になります。

出生が明治や大正となると、今の民法とは違い
家督相続が行われていたころの戸籍ですから、
戸籍には親戚一同全員一緒に記載されていたりします。

たった100年前の日本が、現在とはまったく違う
法律の元で、まったく違う価値観で生きていたことを
感じたりします。

例えば、家督相続では原則長男が家の財産・権利・義務を
すべて相続します。
相続したものが戸主となるわけですが、戸主となった原因が
前戸主の死亡とは限らず、「隠居」という場合もあったのです。

よく時代劇などで「ご隠居さま」などと呼ばれる
如何にもという風体のご老人が出てきますが、単なる
通称ではなく、法律的制度があったのです。
                     -つづくー

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