おめでた婚と相続と戸籍のこと

できちゃった婚という言葉があります。
ご存知の方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
女性が妊娠をして、
それを知ってからお腹の子の父になる男性と結婚をすることですね。

このごろは、おめでた婚というらしいですね。
せっかく子どもを授かったのに
「できちゃった」
という言い方は、なんとなく後ろ向きな感じです。
これが
「できちゃった婚」
から
「おめでた婚」
に言い方が変わった理由だそうです。

おめでた婚についてはいろんなご意見をお持ちの方がいらっしゃいます。
賛成の方もいれば、反対の方もいらっしゃいます。
おなじ 反対意見でも、その理由はいろいろです。
「世間体がよくない」
という方もいれば、
「結婚してから子どもを授かるべき」
という価値観を理由にする方もいれば、
なかには
「戸籍にずっと記録が残るから」
という方もいらっしゃるようです。
結婚の日と子どもの出産の日は戸籍に載ります。
たしかに、戸籍に載る結婚の日から出産するまでの月日の長さで、
おめでた婚であることはわかります。


相続手続きのため毎日のように戸籍をみます。

相続の手続きの前に、戸籍をそろえて相続人を確定する必要があるからです。
数えきれないほど戸籍を読んでいてわかったことがあります。
それは、昭和の前半よりも昔は、
おめでた婚よりも遅い結婚がたくさんあったということです。

どういうことかと言いますと、
子どもを産んでのちに結婚をしている方が少なくありません。
できちゃった婚でも、おめでた婚でもなく、
いわば
「産まれた婚」
です。

さらに言えば、
子どもを産んで何ヶ月、
ときには2〜3年経ってからの結婚も戸籍で目にすることがあります。
こちらはいわば
「育った婚」
です。

当時を知るご年齢の方にお話を聞くと、
「お家の跡継ぎなる子どもを産んで、
またはその子が育って、はじめて結婚を許される」
こういうことがよくあったそうです。

いまでは考えられないほど女性の立場がとても弱い時代だったようです。
また、幼くして命を落とす子どもが多く、
跡継ぎを産んだと認められるのは、
子どもが2〜3歳まで育ってからというのもよくある話だったそうです。

相続の手続きを進めるために戸籍をひごろから目にしていますと、
その時代の背景、考え方、価値観などに
触れることにつながるのだと実感します。

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