遺品整理の専門家との対談
『遺品整理』 それは、私たちが相続の仕事に携わる中で、
お客さまからよくご相談をいただくことの一つです。
今回は、全国で遺品整理を行っておられる株式会社東商サービスの別司さまに、
今どきの遺品整理事情についてお話を伺いました。
【対談者】
◇株式会社東商サービス 専務取締役 別司吉弘さま(以下、「別司」)
◇相続手続支援センター横浜駅前 佐藤(以下、「佐藤」)
遺品整理、 プロにまかせる?自分でする?
佐藤:
別司さんには、これまで何度も、私たちのお客さまの遺品整理をしていただいています。
改めて「遺品整理」のサービス範囲を教えていただけますか。
別司:
基本的に、遺品の片付けに関することすべて、対応することができます。
しかし、一言で「遺品整理」といっても、
その家その家によって、希望されるサービスの範囲はまちまちなんです。
なので、まず、お客様のご希望をお聞きしてお見積もりをしています。
その際、お客様の目の届かない場所の整理について、
弊社から提案させていただくこともあります。
佐藤:
目の届かない場所というのは、具体的にどんなところがあるのでしょう?
別司:
例えば、お風呂を沸かす時のボイラータンク中に灯油がたくさん残っていたりします。
お客様はそんなところに灯油があるとは思っていらっしゃらないんですね。
そこで、
「タンクの灯油も処分しますか、しませんか」
とお聞きしたりします。
佐藤:
わー・・・それは言っていただかないと気付かなさそうですね。
そういうご提案はありがたいと思います。
遺品整理というと、お一人暮らしの方が亡くなられた場合をイメージしますが、
家族と同居していて、
故人さまのお部屋周りだけを片付けて欲しいというご依頼も、あるのでしょうか。
別司:
しばしばありますよ。
「親族で遺品整理をしようとしていたら、アルバムや思い出の品が出てきて、
手が止まってしまい、まったく片づけができなかった」
と言って、故人さまのお部屋だけのご依頼をいただくことも、よくありますね。
佐藤:
わたしなんて、自分の家の大掃除ですら、手が止まって進みません(笑)
ましてや相続となれば、想いもあふれてくるでしょうから、なかなか進まないですよね。
遺品整理をプロの方にお願いする場合と自分で行う場合の、
メリットとデメリットをそれぞれお聞かせいただけますか。
別司:
まず、ご自分で遺品整理する場合のメリットは、
その人にしかわからない思い出の品を自分なりに取っておくことができることですね。
デメリットは、
@やはり時間がかかってしまうことと、
A遺品を処分することが、意外に難しいことですね。
地域によって、ゴミの分別の仕方も違いますし、
ご年配の方ですと、箪笥などの大きいものを動かすことって大変です。
無理をして腰を悪くしてしまったなんて話もよく聞きます。
一方、我々のような業者に頼むメリットは、
@短期間に終わることと、
A気づかなかった現金や貴金属、大切な書類といったものがきちんと出てくるということですね。
プロしかわからない「勘どころ」のようなものがありますので。
デメリットとしては、自分でやるよりも料金がかかることですね。
佐藤:
お任せした際の期間はどれくらいですか?
別司:
ごく一般的なお家で、大体2日位です。
エアコンが外しにくい場所にあったりすると、時間がかかってしまうことがありますが、
弊社では、エアコンや給湯器などの取り外しに関しては、
資格を持っているスタッフが対応するので、スピーディで間違いがないです。
佐藤:
資格があるんですね!知りませんでした。
別司:
他にも、一般廃棄物の取り扱いの資格があります。
遺品は一般廃棄物になりますので、それを扱うスペシャリストです。
弊社はその資格をスタッフ全員取得しています。
意外なものが出てくることも・・
佐藤:
「遺品整理をしていて、こんなものが出てきた!」
というようなエピソードをお聞かせいただけますか?
別司:
例えば、軍刀。太平洋戦争時代の軍刀や、短剣が出てくることがあります。
こういったものは本物かどうか確認し、本物であれば行政機関で相応の処理をします。
あとは、現金がなんと何百万出てきたことも。
意外な物ではビデオですね。 遺された家族のために、
ご自身で撮影したビデオレターが出てきました。
ご家族が知らないものっていうのは、結構あるんですよね。
佐藤:
解体で家ごと一緒に処分してしまったら、
それらは永遠に日の目を見ないものになってしまいますもんね
亡くなった方のことを知る手がかりと言う意味でも。
遺品整理業者を選ぶポイント
佐藤:
遺品整理をプロに任せる場合、間違いのない遺品整理業者さんを選ぶポイントはありますか。
別司:
わかりやすいのは、その業者さんに一言、
「どうやって処分されるのですか」
と聞くこ とですね。
「ちゃんと処分します」
というような曖昧な返事であれば、危険信号。
弊社であれば、
「横浜市の条例に従って、一般廃棄物の許可を持つ業者が処分します」
と答えています。
それに弊社の場合は、遺品を処分に出したところを、
必ず写真に収めて、報告書としてお客さまに渡しています。
佐藤:
最後に、遺品整理をお仕事としてなさっている上で、
別司さんが大切にしていることをお聞かせください。
別司:お客さまに、
「信用」を超えて「信頼」していただくサービスをするということです。
「東商サービスに頼めばちゃんとしてくれる」「あそこに任せておけばいいよ」
というのが信頼だと思うんです。 信用は1回きりかもしれませんが、
そうではなく、信頼されるように。 常に誠意を持ってお客さまに接し、
信頼される遺品整理、信頼される会社づくりをしています。
佐藤からみなさんへメッセージ
私も以前、別司さんの遺品整理に立ち会わせていただき、
印象に残っていることがあります。
故人さまがお気に入りだった置物を処分することに心を痛めていたお客さまに、
別司さんが「
知り合いのお寺に飾ってもらいましょうか?」
と提案してくださいました。
その置物は、2年経った今も、そのお寺さんの一角に彩を添えているそうです。
別司さんのお客さまに対する誠意だけでなく、ご遺品に対する誠意を感じました
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結果として手続をおまかせいただければ幸いですが、
実際にはアドバイスだけで終わる方も多くいらっしゃいます。
当センターとしては、それでもかまわないと考えています。
「相続手続支援センター名古屋」という存在を知っていただくことが、
とても大事だと思うからです。
まずは、お問合せだけでもされてみてはいかがでしょうか。
と、いくら申しましても、「業者のいうことだから・・」と思われる方も
いるかもしれません。
それでも、相続手続支援センター名古屋の思いをお伝えしないよりも、
お伝えした方がいいと思い、書かせていただきました。