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不動産がいくらで売れるかは、 売り方によってちがいます

全国の支部の研修の意義

桜の季節をすぎ、夏の初めも見えてくるこのごろですが、
いかがおすごしでしょうか。
わたしたち相続手続支援センターは、今月に約40ある全国の支部で集まり、
第29回目の全体研修を行いました。

 

毎回、新しい気づきのある研修です。
ここで学ぶことが私たちのサービスをよりよくする源になっているのだと、
参加するたびに感じます。

不動産の売り方で、知っておいた方がいい4つのこと

前回、相続した大切な不動産を売るときのことについて、少しお伝えをいたしました。
今回はその続きです。 不動産を売ると決める前に、
下のことを知っておいたほうがいいと思います。

  • 不動産屋さんの手数料の仕組み。 ・ 自分の土地を高く買ってくれそうなのはだれ?(個人?業者?)
  • 不動産屋さんとの契約の種類と、それぞれの特徴とは?
  • 不動産を売るときにかかる税金は?不動産屋さん以外の費用は? これらについて、ご紹介していく予定です。

不動産屋さんの手数料の仕組み。

もし、不動産を売るとしたら、買い主をどうやって探すでしょうか。
多くの方は不動産屋さんに買い主探しを頼まれるのではないでしょうか。
不動産屋さんは仕事として買い主を探します。

 

この、売主のために買主を探してくることを売買の仲介といいます。
買主を見つけてもらい、買主と契約を交わすと、
不動産屋さんに仲介手数料を支払います。
仲介手数料の額は、法律で上限を決められています。
「3%+6万円」(売値が400万円超の場合)です。
多くの場合、この、上限通りの額を不動産屋さんに支払うことになります。

仲介手数料には「片手」と「両手」とがある

この仲介手数料を、売主さんは買主さん探しを頼んだ不動産屋さんに払います。
買主さんは、売主(売り物件)探しを頼んだ不動産屋さんに支払います。

 

「片手」とは、売主さんが仲介手数料を支払う不動産屋さんと、
買主さんが仲介手数料を支払う不動産屋さんが異なることです。
「両手」とは、1つの不動産屋さんが、売主さんからも、買主さんからも、
仲介手数料をもらうことです。

 

買主さん探しを頼まれた、不動産屋さんは、
自分の会社に
「不動産を買いたい」
と物件探しを頼んでいる方に、売りに出された物件を紹介します。

 

その一方で、売り物件の情報を不動産業界に公開します。
他の不動産屋さんも、買主探しをします。
このため、両手になることもあれば、片手になることもあります。

売主さんの利益は、不動産屋さんの利益につながらない。

ざっくばらんに言いますと売主さんも、不動産屋さんも、
不動産を売ったあとに、できることならたくさんのお金を手にしたいと考えています。
「たくさんのお金を手にする」
を実現しようすると、手段が売主と不動産屋さんでちがうのです。

 

売主にとって有効な手段は高く売ることです。
不動産屋さんにとって、有効な手段は、高く売ることではありません。
仲介手数料を両手でもらうことです。

 

仮に2200万円で売れたとして、片手なら仲介手数料は72万円です。
売れた金額が2000万でも、両手なら仲介手数料は132万円になるのです。

売主さんにとって問題となるのは両手狙い

不動産屋さんが、より高く買ってくれそうな買主を探してくれれば、
売主さんは、とても助かります。
売主さんにとって困ってしまうのは、
不動産屋さんが両手で仲介手数料をもらうことを最優先にすることです。

 

A不動産店は、自分が見つけてきた買主候補者から
「2000万円で買いたい」
と言われました。

 

そのあと、B不動産から
「2300万円で買いたいという人がいる。売主さんに伝えて欲しい。」
とA不動産店は連絡を受けたとします。

 

もし、A不動産店が悪いことを考えるとどうするでしょうか?
実は、B不動産店に体よくことわり、売主さんに伝えない。
こんなことが実際に行われることがあるんです。

当センターの姿勢

紙面の関係でここまでになりますが、
次回も、不動産を売るときに大切なことについてご紹介する予定です。
ご相続人さまが不動産を売るにしても、維持して活用にするにしても、
当センターはお役に立つよう、ご相続人さまの立場で考えられるように心がけています。

相続手続支援センター名古屋

代表 佐藤 絵里子

追伸

「わからないことがある」「個別のアドバイスがほしい」

などとおっしゃる方は、お気軽にご相談ください。

相談は無料で行っています。

無料相談をご利用になり、信頼していただき、

結果として手続をおまかせいただければ幸いですが、

実際にはアドバイスだけで終わる方も多くいらっしゃいます。

当センターとしては、それでもかまわないと考えています。

「相続手続支援センター名古屋」という存在を知っていただくことが、

とても大事だと思うからです。

 

まずは、お問合せだけでもされてみてはいかがでしょうか。

と、いくら申しましても、「業者のいうことだから・・」と思われる方も

いるかもしれません。

それでも、相続手続支援センター名古屋の思いをお伝えしないよりも、

お伝えした方がいいと思い、書かせていただきました。

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