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母の養女が土地を相続して賃貸住宅を建てる

主人公は間宮美恵さん

相続の当事者の図(人物はすべて仮名です)

相続の当事者の図

亡玉川夏子さんと美恵さんの関係

父・義治さんと母・幸子との間に、美恵さんは生まれました。
美恵さんは幼いころに母を亡くし、その2年後、
父の再婚した夏子さんと暮らすことになりました。

 

血のつながりはないものの、美恵さんは夏子さんを実の母のように慕い、
高子さんを実の妹のようにかわいがって育ちました。

 

妹の高子さんは成人すると「親子の縁を切る」と言い、
家を出ていかれたそうです。
高子さんからすると、夏子さんは自分の実の父と離婚し、再婚した母で、
高子さんは夏子さんと折り合いが悪かったようです。

 

美恵さんは夏子さんにとって、一人娘のようになり、
美恵さんは結婚しても夏子さんの近所に住み、
よく夏子さんの身の回りの世話をしていました。

遺言と養子縁組

ある日、医師から余命の短いことを告げられた夏子さんは、
すぐに遺言を書いたそうです。

 

美恵さんと美恵さんの弟にあたる靖さんに半分ずつ相続させ、
長女の中森高子さんに相続させるものはまったくないとする遺言です。
さらに、美恵さんと養子縁組をして、法律の上でも自分の子にしました。

 

「実家の土地をぜひ売らないで引き継いでほしい」
このころ、夏子さんから美恵さんは、こう何度も頼まれていたそうです。

養子縁組から2週間後、玉川夏子さんは息を引き取りました。

遺留分の問題

美恵さんの妹にあたる高子さんの住所調査を、
美恵さんは当センターに頼みました。

 

岡山県にいるとわかると、美恵さんは岡山県まで高子さんをたずねました。
「母がそういう遺言を書いたのなら、私に言うことはない」
と、高子さんから美恵さんは話されました。
そこで、遺言通りに手続きをすすめるよう、
美恵さんはセンターに依頼をされました。

 

とはいえ、遺留分に相当する額を、美恵さんは高子さんに渡すことにしました。
『せっかく40年ぶりに会うことのできた妹なのだから、大切にしたい』
という思いだったのです。

 

渡し方によって相続税、贈与税が変わります。
当センターと税理士に相談し、負担の少ない方法を美恵さんはとりました。

母の希望と土地の維持

「自分には子どもがいない。姉さんが土地を継いでくれないか」
弟の靖さんに美恵さんは、こう言われました。
実家の土地には、亡夏子さんの自宅のほかに、
いまにも倒れそうな築50年の木造アパートが建っています。

 

土地を継ぐのならいずれ必ず建替えが必要です。
『いっそ、売ってしまおうか』という思いを振り切り、
土地を守っていくと決めた美恵さんは
『いつかやるのであれば、いま建替えよう』こう決断されました。

 

建てる会社の選び方、いま住んでいる方の立ち退き、資金の借り入れなど、
当センターと一緒に納得のいく方法を美恵さんは真剣に探しました。

 

いまでは、新しい建物もできあがり、
美恵さんはお母さんの気持ちに応えられたことに、安堵されていらっしゃいます。

追伸

「わからないことがある」「個別のアドバイスがほしい」

などとおっしゃる方は、お気軽にご相談ください。

相談は無料で行っています。

無料相談をご利用になり、信頼していただき、

結果として手続をおまかせいただければ幸いですが、

実際にはアドバイスだけで終わる方も多くいらっしゃいます。

当センターとしては、それでもかまわないと考えています。

「相続手続支援センター名古屋」という存在を知っていただくことが、

とても大事だと思うからです。

 

まずは、お問合せだけでもされてみてはいかがでしょうか。

と、いくら申しましても、「業者のいうことだから・・」と思われる方も

いるかもしれません。

それでも、相続手続支援センター名古屋の思いをお伝えしないよりも、

お伝えした方がいいと思い、書かせていただきました。

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